園長のことば

お店屋さんごっこを通して

羊蹄山も白く色付き、平地でも雪が降りましたね。空から降ってくる雪を子どもたちは嬉しそうな顔で窓から眺めていました。さて、先月末に幼稚園ではお店屋さんごっこを行いました。今年のお店屋さんごっこは、今までの縦割りクラスでの取り組みから、初めて学年クラスでの取り組みに変え、年長児・年中児がお店屋さんとお客さん、満3歳児と年少児はお客さんに大変身。どんなお店にしたいか、何の商品を売りたいかはもちろん子どもたちで考え、品物作りや商品の宣伝方法・売り方なども子どもたち同士で決めていました。お店屋さんごっこを通して、年長児・年中児は同学年で互いに同じ興味・関心のある子どもたち同士が集まり、想像を形に変えていくことの楽しさや達成感、満3歳児・年少児はお店屋さんへの憧れを持ち、楽しむことができました。今回は「お金を稼ぐ」ということも保育の中で行いました。みんなのために何か善い行いをしたり、手伝うことで、10円シールをクラスや学年で集めて当日使用するお金に替えていました。自分の善い行いだけでなく、友だち同士で互いの善い行いにも目を向け、年長児は友だち同士で「〇〇君のこんな行動が素敵だった!」と発表をしていました。

友だち(仲間)の良い所に目を向けることや、それを伝え合うことはとても大事だと感じています。どうしても悪いことの方が目につきやすいのですが、幼少期から他人の良い所をたくさん見つけ、逆に見つけてもらえることで自分の良さにも気付く、この相互関係を幼稚園生活でたくさん築いてもらえるといいなと思っています。           園長 佐々木 麻千子