入園式も無事に終わり、新しい友だちや先生たちに囲まれて幼稚園生活がスタートして1週間が経ちました。幼稚園には、元気いっぱいの『おはようございます!』の声や、楽しさや嬉しさで満ち溢れた賑やかな声が聞こえてきます。一方で、新しい生活に戸惑う姿や、緊張している姿、ちょっぴり寂しくなり泣いている声も聞こえてきます。4月ならではの幼稚園の賑わいに、今年度のスタートを改めて感じているところです。
さて、4月は子どもたちの嬉しい発見が沢山あります。自分の事で精一杯だった年中児が年長児となり、新入園児の手を取り、朝の準備や帰りの支度を手伝う姿。きちんと新入園児の目の高さに合わせて『これはここにかけるんだよ♪』『できたね、すごいね♪』と寄り添う優しい姿。お世話をしてもらったり、手伝ってもらうことが多かった年少児が年中児となり、『もうちゅうりっぷバッチだから自分でできる!』と自分の事は自分でしようとする逞しい姿。ぺんぎんバッチだった子たちも、新入園児の様子を見ながら遊び、同学年ながらもちょっぴりお兄さんお姉さんの顔つきになっていました。
毎日近くで見ていた子どもたちですが、新学期を迎え、こんなにも優しく温かく、そして逞しく成長している姿を見つけると、私たち職員も嬉しい気持ちになります。
とは言え、新入園児同様、進級児も大人が思っている以上に気を張って過ごしていることと思います。そしてまだまだ甘えたい時があるでしょう。わがままを言いたくなることもあるでしょう。そんな姿もしっかりと受け止めながら、『毎日頑張らなくてもいいんだよ』と、息抜きしながら子ども一人ひとりの心に寄り添って過ごしていけたらと思います。
認定こども園倶知安藤幼稚園 園長 佐々木 麻千子